会長あいさつ   

平成30年8月        齋藤昌一

 今年4月の医療報酬の改定は、全体として1.19%マイナス、医療本体としては0.55%アップと報じられました。薬価が下げられることで全体としてはマイナスとの説明ですが、改定の骨子を見ると在宅、かかりつけ医、認知症などにかなりのウエイトが置かれており、我々にとって本当に必要な部分が評価されるのかどうか疑問です。
 また今年は介護報酬も同様に改定され、こちらは0.54%のアップですが、人材が他職種に流出しているこの業界において人件費を十分に上乗せできるのかという不安が残ります。
 診察を通じ、また様々な会議の場で介護職の方々と触れ合う機会が多くなり、どの方も真剣に介護に取り組む姿勢をみるにつけ、もっと手厚く遇してあげることがこの国にとって必要ではないかと心から思います。
 ところで、還暦を過ぎて3年経過し、同年代の訃報を聞くことが多くなり、また会長として弔辞を読む機会が毎年のようにあると、否応もなく身近に死を意識するようになり、それでなくとも診療に対する意欲が年々ダウンしてきた時期と重なり、机に向かうのが苦痛に感じるようになってきました。
そんな折、東部医学会が富士市で開催され、奈良の薬師寺の和尚さんの話を聞く機会を得ました。もともと神も仏もないのが自分の信条でしたが、和尚さんの説法は面白く「仏の教えとは、あってもなくてもよさそうだが、あった方がより人生をより心豊かに心安らかに生きることができる」などという話に親近感を覚え、最後に写経用紙を2冊購入しました。信心はともかく、写経をする時はなんら雑念なく筆を持つことができます。ならば仕事も写経と同じ無の境地で臨もうと思い、机に向かい患者さんのカルテチェックや病歴整理する時も、また医師会の仕事で作文する時もそう心がけることで、なんとなくストレスが軽くなり仕事が苦にならなくなりました。すべてがうまくいく訳ではなく、時間に追われる身には難しい時もありますが、病は気からと同様、仕事も気持からの精神で今年は臨もうと思っています。
 また、今年6月からは、縁あって静岡県医師会理事に選任され、御殿場市医師会長と兼任で職務に臨むことになりました。
御殿場市から静岡市は遠く、理事就任は私にとって新たな試練ですが、多くの医師会長の先生方と懇意になり、私など足元にも及ばないほど忙しく働いておられる先生方と互いに語り合う機会を得たことは、私自身の貴重な財産であり、それがまた自分自身を鼓舞する力となっております。
今後は、“みくりや”地域の医療・保健衛生の向上に努めるとともに広く県民の健康増進に微力ではありますが努めてまいります。

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